高低差のある土地でも家は建てられる?|約2,000万円の擁壁工事を見直し、土地の魅力を活かした二世帯住宅

「高低差があるため約2,000万円の擁壁工事が必要」と提案された二世帯住宅計画。同じハウスメーカーから何度も似たプランが提示される中、土地の高低差を活かす新たな設計をご提案しました。造成費を抑えながら、敷地全体の魅力を引き出した住まいづくりをご紹介します。

八幡市 注文住宅 斜面地

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01|ご相談内容

親世帯の近くで暮らせる二世帯住宅を建てたいというご相談でした。

ご実家から徒歩3分ほどの場所に売りに出された農地は、長年暮らしてきた地域とのつながりを維持しながら生活できる理想的な土地でした。しかし、高低差の大きい雛壇状の敷地であったため、住宅を建てるには大規模な造成工事が必要と考えられていました。

一方、このような高低差のある土地は、同じエリアの整形地より土地価格が抑えられていることも多く、その分を建物や暮らしに予算として回せるという魅力もあります。

02|約2,000万円の擁壁工事という課題

弊社へご相談いただく前、お施主様は同じハウスメーカーへ何度も相談されていました。

担当者は熱心にプランを作成してくださいましたが、提案される内容はどれも基本的には同じ考え方でした。

それは、高低差を解消するために約2,000万円をかけて擁壁を築き、敷地を上下に分断して住宅を建てるという計画です。

もちろん安全性や法規を満たす現実的な方法ではあります。しかし、

  • 約2,000万円という大きな造成費が必要になること
  • 敷地が上下に分断され、土地本来の魅力を活かせないこと
  • 建物と庭の関係が希薄になってしまうこと

に、お施主様は違和感を抱かれていました。

ハウスメーカーから新しい提案が届くたびに期待しながらも、内容は大きく変わらず、

「この土地では、こうするしかないのかもしれない。」

と、次第に諦めかけていたそうです。

03|HTAからのご提案

私たちは、「高低差をなくす」という前提そのものを見直しました。

低い地盤に小さい建物を置き、高い地盤から長い建物を架け渡す計画をご提案しました。

大規模な造成を行わずに必要な面積を確保し、建物が地面に接する面積を最小限にすることで、敷地全体を一体の庭として活用できる住まいを実現しています。

プレゼンテーションをご覧になったお施主様からは、

「こんな考え方があるとは思いませんでした。」

という驚きの言葉をいただきました。

建築模型 注文住宅 八幡市 斜面地
模型写真

04|高低差を暮らしの魅力へ

高低差をそのまま活かしたことで、住宅のまわりには立体的な庭が生まれました。

親世帯は盆栽を楽しみ、子世帯はBBQを楽しむ。

日向や日陰、眺望の違いなど、この土地ならではの豊かな環境が、暮らしにさまざまな居場所を与えています。

お引き渡し前には、

「斜面にウッドデッキをつくりたいですね。」

というお話もいただき、建物が完成したことで暮らしのイメージがさらに膨らんでいることを感じました。

05|変形敷地こそ設計事務所の出番

傾斜地や高低差のある土地、狭小地、旗竿地、不整形地などは、「建てにくい土地」と考えられがちです。

しかし、そのような土地は価格が抑えられていることも多く、その分を建物や暮らしに予算として充てられる可能性があります。

私たちは、土地の条件を制約ではなく個性として読み解き、その場所だからこそ実現できる住まいを提案することが設計事務所の役割だと考えています。

「造成費が高すぎる」「この土地では難しいと言われた」「ハウスメーカーの提案に納得できない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

よくあるご質問(Q&A)

Q1. 高低差のある土地でも家を建てることはできますか?

はい、建てられます。

高低差のある土地では造成工事や擁壁工事が必要になる場合もありますが、土地の特徴を活かした設計を行うことで、大規模な造成をせずに住宅を建てられるケースもあります。

土地ごとに条件は異なるため、まずは敷地の状況を確認し、その土地に適した方法をご提案しています。

Q2. 擁壁工事は必ず必要ですか?

必ずしも必要ではありません。

一般的には敷地を平らにするために擁壁を設ける計画が多く見られますが、建物の配置や構造を工夫することで、擁壁の規模を抑えたり、造成工事を最小限にできる場合があります。

敷地条件によって最適な方法は異なるため、設計段階で十分な検討を行うことが大切です。

Q3. ハウスメーカーで「難しい」と言われた土地でも相談できますか?

もちろんご相談いただけます。

傾斜地や高低差のある土地、狭小地、旗竿地、不整形地などは、一般的な住宅プランでは対応が難しい場合があります。

設計事務所では、土地の特徴を読み解きながら一から計画を考えるため、別の視点から新しい解決策をご提案できることがあります。

Q4. 高低差のある土地や変形地を購入するメリットはありますか?

はい、あります。

このような土地は整形地に比べて価格が抑えられていることが多く、その分を建物や庭、暮らしに予算として充てられる可能性があります。

また、土地の個性を活かした設計を行うことで、眺望や庭とのつながりなど、その場所ならではの魅力を持つ住まいを実現できることもあります。

Q5. 土地探しの段階から相談できますか?

はい、土地探しの段階からご相談いただけます。

「この土地に家は建てられるのか」「造成費はどれくらいかかるのか」「購入する価値のある土地なのか」といった内容も含めて、設計者の視点からアドバイスしています。

土地を購入してからではなく、購入前にご相談いただくことで、より多くの選択肢をご提案できます。

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