







藤井寺市で設計事務所をしているHTAです。
先日、大阪市西区南堀江にあるセレクトショップとシェアオフィスの複合施設「KURUTO」へ行ってきました。
KURUTOを運営されているのは、設計事務所のKURUさんです。
オフィスに併設されたショップ、シェアオフィス、イベントスペースが一体となった場所で、単なる店舗や仕事場ではなく、人やもの、地域とのつながりが生まれるような複合的な空間になっています。
現在、オープン1周年を記念した「KURUTO 1st Anniversary Party」が開催されており、さまざまなイベントや出店が行われています。
建築を設計するだけではなく、自分たちが関わる場所から新しい価値や交流を生み出していく。
そのような取り組みは、HTAが目指している「建築から暮らしへ」という考え方にも通じるものがあり、とても刺激を受けました。
NOIさんのシルクスクリーンワークショップへ参加
今回のお目当ては、NOIさんが開催されていたシルクスクリーンワークショップです。
今年の「森、道、市場」でNOIさんのグッズを購入して以来、ファンだったので、大阪でワークショップをされると知り、オープンと同時に伺いました。
ワークショップでは、たくさんのイラストとカラーの中から好きな組み合わせを選び、その場でプリントしてもらえます。
同じ場所にいても、選ぶイラストや色によって仕上がりがそれぞれ違うため、お隣の方の制作の様子を見ながら「その色もいいですね」と会話が生まれる、とても楽しい時間でした。
普段は設計という仕事をしていますが、実際に手を動かしてものづくりを体験することで、改めて「つくること」の楽しさを感じることができました。
HTAの事務所はKURUTOさんのような広いスペースではありませんが、将来的には事務所や古物店memeを活用しながら、小さなイベントやワークショップなども開催できれば面白いなと感じました。
建築設計者として見るKURUTOの空間
建物の内部も、とても参考になる部分が多くありました。
ベースの内装は、弊社の事務所と同じようにRC躯体とコンクリートブロックを活かした構成になっています。
コンクリートブロックのラインに合わせて設置された同色の棚は、商品が空間の中に浮かんでいるように見える美しいディスプレイになっていました。
中央に配置された什器は、ランバーコアをそのまま積み重ねたようなラフなつくりで、素材感を活かしたデザインになっています。
一方で、壁面にはラワン合板を着色した仕上げが使われており、素朴な素材ながら少しリッチな印象を与えています。
素材の選び方や見せ方によって、同じような素材でも空間の印象を大きく変えることができるという点は、設計者としてとても勉強になりました。
また、店舗の奥にはシェアオフィスが配置されており、ショップと仕事場が自然につながる構成になっています。
現在、HTAでも事務所に古物店memeを併設していますが、「仕事場」と「お店」をどのようにつなげていくかという点で、とても参考になる空間でした。
設計者と店主、二つの視点で感じたこと
今回、代表の水谷さんともお話しする機会をいただきました。
一年間お店を続けてきたことで広がった人とのつながりや、イベントを継続して開催することの大変さなど、実際に運営されている方だからこそのお話を聞くことができ、とても勉強になりました。
私自身も、設計者として建築に向き合う一方で、古物店memeの店主としてお店に立つことがあります。
設計者と店主という二つの立場を行き来する楽しさや難しさは、私自身も日々感じていたことなので、水谷さんのお話には共感する部分が多くありました。
建築は建物をつくる仕事ですが、その先には人との出会いや地域とのつながりがあります。
設計事務所だからこそできること、建築をきっかけに生まれる新しい関係性を、これからも大切にしていきたいと思います。
今回のKURUTOへの訪問は、空間づくりだけではなく、これからHTAが目指す事務所のあり方についても多くのヒントをいただく一日となりました。
