2026-08-11

柏原市|nowhere kashiwara「フルマチオープンデイ」へ|空き家から育つ地域の場所

nowherekashiwara nowherehajinosato フルマチオープンデイ 会場の外観

nowherekashiwara nowherehajinosato フルマチオープンデイ 開催中の会場入口

nowherekashiwara nowherehajinosato フルマチオープンデイ 会場内の様子

nowherekashiwara nowherehajinosato フルマチオープンデイ 焼き菓子とクッキー型

nowherekashiwara nowherehajinosato フルマチオープンデイ 案内ポスター

藤井寺市で設計事務所をしているHTAです。

今日は、柏原市古町で開催されている「フルマチオープンデイ」でバザー出店しました。

以前、空き家をアトリエ+地域に開かれた場所へとリノベーションするお手伝いをした「nowhere kashiwara」が会場です。

01|今回は「みんなのバザー」

今回のフルマチオープンデイは、少し趣を変えて「みんなのバザー」。

いつもの出店とは少し違い、出店者さんたちが持ち寄った私物などを、バザー形式で販売しています。

お店として商品を並べるイベントとはまた違って、それぞれの人の暮らしや趣味が少し見えるような品物が並ぶのも面白いところ。

「これ、誰が持ってきたんですか?」というところから自然と会話が始まったり、出店者同士でお互いのお友達を紹介したり。

ものを売り買いすること以上に、人と人がつながるきっかけが生まれるイベントになっています。

イベントの詳細は、フルマチオープンデイのInstagramからご覧いただけます。

[フルマチオープンデイ|みんなのバザー Instagram]
https://www.instagram.com/p/Dbc5iJ-mWGO/?img_index=1

02|久しぶりの人に会える場所

会場にいると、久しぶりに会う方が立ち寄ってくれたり、この建物の大家さんが来られたり。

イベントをきっかけに、いろいろなコミュニケーションが生まれています。

特に面白いのが、誰かが自分の友人を連れてきて、そこにいた別の人を紹介するような場面が自然に起きていること。

「この人とこの人、合いそうだから紹介しよう」というように、知り合い同士の輪が少しずつ重なっていきます。

地域の施設というと、最初から明確な目的や使い方を設定したくなりますが、こうした場所では、むしろ人が集まることで後から使い方が生まれていくことも大切なのだと思います。

03|空き家の相談から始まった場所

この場所との関わりは、柏原市にある空き家を「アトリエ+地域に開かれた施設として使いたい」という相談から始まりました。

相談主はもともと近隣に活動拠点を持っていましたが、移転する必要があり、近くにある空き家を新しい拠点として活用できないか、というのが最初の相談でした。

建物を確認すると、内装を中心に傷んでいる部分があり、そのまま利用することは難しい状態。

ただし、すべてをきれいにつくり直すのではなく、既存の建物をできるだけ生かしながら、地域の学生たちとも一緒にDIYで改修していく方法を選びました。

既存建物を図面化し、残せるものと手を加える部分を整理する。

ホームセンターなどで自分たちでも購入できる材料を選び、数量や予算を確認しながら、実際にDIYできる施工方法を考えていきました。

壁紙を剥がして塗装したり、既存の畳を撤去せず、その上から塩ビタイルを施工したり。

できるだけ既存のものを残しながら、少しずつ場所をつくっています。

このリノベーションについては、相談実績でも詳しく紹介しています。

[柏原市|空き家をアトリエ+地域施設へ|DIYでつくるリノベーション]
https://hta-hta.com/kashiwara-nowhere/

04|つくって終わりではなく、使いながら育てる

この場所での設計を振り返ると、今回の「みんなのバザー」のような風景まで含めて、この計画だったのかもしれません。

リノベーション工事が終わった瞬間を「完成」とするのではなく、まず使ってみる。

人が集まれば、「ここにこんなものがあった方がいい」「次はこう使ってみたい」ということが出てきます。

必要になった建具を塗ったり、新しいDIYを考えたりしながら、場所そのものも少しずつ更新されています。

そして、場所が更新されるだけではなく、そこに関わる人の関係も少しずつ増えていく。

今回のように、出店者さんの友達が来て、その人がまた別の人と知り合う。

久しぶりの人と再会したり、大家さんと話したりする。

建物を設計するときに、そこで将来生まれる人間関係まで具体的に設計することはできません。

だからこそ、人が自由に関われる「余白」を建物や運営のなかに残しておくことが大切なのだと思います。

05|建物から、地域の場所へ

空き家だった建物が、DIYによってアトリエになり、フルマチオープンデイの会場になり、今回は「みんなのバザー」の場所になる。

使われ方が少しずつ変化しながら、地域との関係が増えていっています。

設計事務所の仕事というと、図面を描いて建物を完成させるところまでと思われることもあります。

でも、今回のような小さな地域施設では、その後どう使われ、どんな人が関わり、場所がどう育っていくのかも建築の一部だと感じています。

空き家をきれいに改修することだけが、空き家活用ではありません。

今あるものを生かし、自分たちで手を加えながら、人が集まるきっかけをつくる。

今日の「みんなのバザー」を見ながら、空き家だった建物が少しずつ「地域の場所」になってきていることを感じました。

DIYすることで生まれる建物への愛着が、活動として形になっていっています。

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