河南町の中古住宅リノベーション|既存住宅の魅力を読み解き、庭とのつながりを再編集する住まいへ
中古住宅を購入して、自分たちらしい暮らしへ変えていきたい。
そんなご相談から、河南町の高台に建つ中古住宅の現地確認に同行しました。
既存の建物や素材が持つ魅力を活かしながら、庭との関係性を見直すことで、
新築ではつくることのできない、その住まいならではの暮らし方をご提案しました。











01|ご相談内容
お子様の成長に伴い、現在のお住まいが少し手狭になってきたことから、新しい住まいを探されていました。
その中で見つけられたのが、河南町の高台に位置する中古住宅でした。
この住まいの大きな魅力は、周囲の景色を楽しむことができる既存のデッキです。
眺望のある環境や広い庭など、土地と建物が持つ魅力に惹かれる一方で、
「この家を購入した場合、自分たちらしい暮らしへ変えていくことができるのか」という不安もありました。
そこで、購入前の現地確認と、リノベーションの可能性について一緒に検討してほしいというご依頼をいただきました。
02|中古住宅購入前に確認すべきこと
中古住宅は、写真や間取り図だけでは判断できないことが多くあります。
現地では、外壁や屋根など建物の劣化状況を確認し、敷地に対する建物配置、周辺環境、広い庭の活用方法についても検討しました。
また、事前にいただいた既存図面を読み解き、
・建物の構造形式
・空間構成
・改修できる部分
・残すべき特徴
を整理しました。
中古住宅のリノベーションでは、単純に古いものを新しくするのではなく、その建物が持っている価値を見つけることが大切です。
03|既存住宅の魅力を活かすという考え方
内部を確認すると、この住まいならではの特徴的な素材が残されていました。
当時の床タイルやガラスブロックなどは、現在では新しくつくることが難しい個性を持っています。
これらを新しい仕上げへ変更するのではなく、この住宅が積み重ねてきた時間として残していくこと。
また、劣化によって見えていた天井スラブも、隠すのではなく、素材感を活かした表現として利用できる可能性を感じました。
「何を変えるか」だけではなく、「何を残すことで、この家らしさが生まれるのか」
を考えることが、リノベーションでは重要です。
04|設計者の意図を読み取り、未来の暮らしへつなげる
既存図面を読み解く中で、この住宅には当時の設計者の考えが込められていることが感じられました。
広い庭に対して、現在の建物は十分に面しているとは言えず、一見すると庭との関係性が少し希薄にも見えます。
しかし、建物の構成や図面を確認していくと、おそらく将来的には庭側へ暮らしを広げていくことを想
定して計画されていたのではないかと感じました。
中古住宅のリノベーションでは、現在の状態だけを見るのではなく、
「なぜこのようにつくられたのか」、「当時どのような暮らしが想定されていたのか」
を読み取ることも大切な設計作業です。
05|デッキを延長し、庭との新しい関係をつくる
現在の建築基準法や敷地条件を考えると、新たに増築を行うことは容易ではありません。
そこで、既存の特徴的なデッキを活かしながら、庭へ向かって新たなデッキを伸ばすアイデアをご提案しました。
デッキは増築とは異なるため、コストを抑えながら住まいと庭の関係性を豊かにすることができます。
室内からそのまま庭へ広がるデッキによって、建物と外部の間に自然なつながりが生まれます。
家の中にいても庭の存在を感じることができ、自然と外へ出たくなるような暮らしの場になります。
また、既存デッキと同じ高さで延長することで、庭側ではベンチのようにも利用できます。
子どもが遊ぶ場所。
家族で食事を楽しむ場所。
庭を眺めながらゆっくり過ごす場所。
小さな設計操作によって、これまで少し距離のあった住まいと庭の関係性を、より豊かなものへ変えていくことができます。
そして、何よりも「手狭になった住まい」という住み替えの問題点を、この場所ならではの方法で解決できます。
06|中古住宅だからこそ生まれる、新しい暮らし
中古住宅の魅力は、完成された状態を見ることだけではありません。
その場所が本来持っている魅力や可能性を発見し、新しい暮らし方を考えていくことにあります。
実際に建物を訪れ、敷地や周辺環境、既存の素材、設計者の意図を読み解くことで、図面だけでは見えないアイデアが生まれます。
HTAでは、中古住宅購入前の現地確認や、リノベーションを前提とした物件探しのご相談も承っています。
「この中古住宅を購入して大丈夫だろうか」、「自分たちらしい住まいへ変えられるだろうか」
そんな不安がある方は、購入前の段階からお気軽にご相談ください。
