柏原市の二世帯住宅リノベーション|3Dモデルを使った設計打合


藤井寺市で設計事務所をしているHTAです。
柏原市で計画を進めている二世帯住宅リノベーションの設計打ち合わせを行いました。
01|3Dモデルの中を歩いて空間を確認する
今回は、修正した図面に加えて、3Dパースと3Dモデルを使いながら、主に内部空間について確認していただきました。
平面図では、各部屋の配置や寸法、回遊できる動線などを確認できます。
ただ、図面上で「ここからキッチンへ抜けられます」「こちらからもリビングへ回れます」と説明するだけでは、実際に暮らしたときの動き方まではイメージしにくい部分があります。
そこで今回は、3Dモデルの中を実際に歩くように操作する「ウォークスルー」で確認していきました。
玄関から入り、リビングへ。
キッチンからダイニングへ移動し、そこから別の場所へ回り込む。
実際の目線の高さでモデルの中を移動することで、図面で説明していた回遊動線も、より具体的に理解していただくことができました。
02|視線の抜けや光の入り方も3Dで確認
3Dモデルで確認できるのは、部屋の広さや動線だけではありません。
「ここに立ったとき、何が見えるのか」
という視線の抜けも確認できます。
さらに、建物の方位や季節を設定することで、窓からどのように光が入るのかも検討できます。
既存住宅のリノベーションでは、現在ある窓や構造など、残す部分との関係を考えながら設計を進めていく必要があります。
その中で、どこまで空間をつなげるのか。
どこに壁を残すのか。
既存の窓から入る光をどのように活かすのか。
改修後の建物の中に実際に立っているような感覚で一緒に確認できるため、3Dモデルは設計者から一方的に説明するためだけではなく、お施主様とのコミュニケーションのための大切なツールになっています。
03|コンセントと照明を一つずつ確認
空間の確認とあわせて、今回はコンセントと照明のプロット図も提示しました。
コンセントの個数や位置、照明器具やスイッチの位置などを確認しながら、「普段の生活で特殊な使い方をしているものはありませんか?」とヒアリングしていきます。
今回のお話の中で出てきたのが、現在のお住まいで使われている「壁掛け時計」と「壁付扇風機」でした。
リノベーション後も、そのまま使いたいとのこと。
こうした壁に取り付ける家電の場合、一般的な足元のコンセントしかないと、そこまで電源コードを伸ばす必要があります。
機能的には問題ありませんが、壁をコードが縦に走ったり、足元に余分なコードが出たりしてしまいます。
設計段階で使う場所が分かっていれば、それに合わせてコンセントの位置を工夫できます。
そうすることで、余計なコードが見えにくい、すっきりとした納まりにすることができます。
04|3Dを見ながら出てきた「ここにコンセントがあったら便利」
今回、特に印象的だったのが、3Dモデルを見ていただいている途中に出てきた一言です。
「テーブルとカウンターの間に、ホットプレート用のコンセントがあったら便利そう」
図面上でコンセントの位置だけを確認していると、なかなか出てこなかった意見かもしれません。
3Dモデルの中でダイニングやキッチンを眺めながら、実際にそこで食事をしている場面を想像する。
そうすると、
「ここでホットプレートを使うかもしれない」
「だったら、この辺りにコンセントがあると便利」
と、図面の確認から「実際の暮らし」の話へと打ち合わせが進んでいきます。
こうした発見ができたことも、今回の打ち合わせの大きな収穫でした。
05|住まい方は、似ているようで人それぞれ違う
設計の打ち合わせでは、大きな間取りだけを決めれば終わりではありません。
どこで何を使うのか。
どこに物を置くのか。
今の暮らしで気に入っているものは何か。
新しい住まいでも引き続き使いたいものは何か。
そうした細かな生活の情報を拾っていくことで、コンセント一つ、スイッチ一つの位置も変わってきます。
住まい方は、似ているようで人それぞれ違います。
一般的な使い方や寸法、設備の考え方を押さえることはもちろん大切ですが、それをそのまま当てはめるだけでは、その人にとって本当に使いやすい住まいにはなりません。
お施主様が普段どのように暮らしているのか。
何をよく使い、どこで過ごすことが多いのか。
打ち合わせの中から一つずつ生活を読み取りながら、その人に合わせて設計をカスタマイズしていきます。
そのためHTAでは、設計が進むにつれて図面や3Dモデル、設備のプロット図など、打ち合わせ資料の情報量を少しずつ増やしていきます。
資料が具体的になればなるほど、お施主様からも具体的な生活の話が出てきます。
そして、こうした打ち合わせは設計者にとっても新しい発見があります。
これまで知らなかった家電や便利な使い方をお施主様から教えていただくこともあり、「こんなものがあるんですね」と驚くこともあります。
一つひとつの住まいで聞いた生活の工夫や経験は、設計者としての蓄積にもなっていきます。
一般的な住まい方を基本としながら、一人ひとりの暮らしに合わせて少しずつ調整していく。
図面を説明するだけではなく、完成後の暮らしを一緒に想像しながら、その家族に合った住まいを探していくことを大切にしています。
柏原市の二世帯住宅リノベーションも、そうした細かな声を一つずつ設計に反映しながら進めています。
